2005年11月01日 21:19

とんかつくら( とんかつ)

05年 初めて行った店 
地図中央の赤い十字が店の位置

◇天久保の「とんかつ太郎」が、いつの間にか「とんかつくら」という店に変わっていた。いったいどうしたんだろう?と思って行ってみた。

入ると、店内の様子はとんかつ太郎だった時とほとんど同じ。ただ、カウンター席の椅子やお座敷の座布団などは新しくなっていた。

カウンター内で調理してたのは30代位の男性で、接客係の若い女性従業員2人はおしゃべりしてた。

にこやかに迎えられたわけではないので、やや居心地のわるさを感じながら、空いてる席に座ると、女性従業員がお茶をそっけない様子で持ってきてくれた。その接客態度は今風のドライな感じで、とんかつ太郎だった時の店主&おばちゃん従業員のてきぱき仕事してる中に温もりのあるそういった雰囲気とは、かなり違っていた。

メニューは

・週替わり定食¥700…串カツ&から揚げ

・とんかつ定食¥700
・ひれ一口カツ定食¥950
・ロースカツ定食¥950
・盛り合わせ定食¥1300
・コロッケ定食¥700
・しょうが焼定食¥700
・チキンカツ定食¥700
・カレー¥600
・かつカレー¥750
・ポテトサラダ¥50
・お新香¥250

とんかつ定食の種類は以前より減ってるものの、コロッケ定食やカツカレーもあるし、ポテトサラダ¥50もあって、メニュー・値段からして、とんかつ太郎と縁(=ゆかり)のある店という印象を受けたので、ちょっと安心しながらとんかつ定食¥700とポテトサラダ¥50を注文した。

注文受けると、厨房内で30代位の男性が調理を始めた。厨房内は、揚げ鍋・冷蔵庫など調理器具はとんかつ太郎だった時のまま使ってるって感じだった。

ちょっと待って先に、ポテトサラダが運ばれてきた。小鉢にたっぷりめによそってあったポテトサラダは、じゃがいものつぶし方がおおざっぱで、つぶれていないじゃがいもが混在してて、とんかつ太郎のぽってり滑らかで、アイスのように半球型に盛られてたポテトサラダとは別物だった。

すぐに、とんかつ定食も運ばれてきた。
とんかつはちゃんとした大きさのもので、脇には少しくすんだ色のキャベツがこんもりと添えてあった。これに丼めし、わかめのみそ汁、漬物が付いてた。やはり、みそ汁(定番はしじみ汁だった)も漬物も別物だった。

女性従業員に聞いたら、とんかつ太郎とは別の店だとそっけなく言われた。

後から、とんかつ太郎の店主は亡くなったと聞いて、ショックを受けた。

アルバイトの学生に大将と呼ばれて親しまれてた、とんかつ太郎の店主は、昨年の10月22日に検査入院(入院前日まで店を営業してた)、早く元気に退院して店を再開してほしいという周囲の願いも叶わず、2005年1月17日に亡くなられたとのこと。2005年3月には、店舗が売りに出されてたらしい。

来店時はいつも2皿食べてたポテトサラダ、おいしいという噂を聞いて次回は絶対食べようと思いつつ未食だったコロッケ定食、店主が大鍋をかき混ぜながら作ってたカレー、これらの料理がもう食べられなくなるなんて、考えてもみなかった・・・。帰り道、松見公園側から、店の方を振り返った時ふと感じたもの悲しさは、いるべき人を失ってしまった町の空虚感だったのかもしれない。

食べ歩きをしていて、こんな寂しくて悲しい気持ちになるなんて〜。こんなことになるなら、ちゃんと、ごちそうさま、おいしかったですっ!ってはっきり伝えておけばよかった。


↑外観


↑店内
↑とんかつ定食¥700


↑ポテトサラダ¥50 



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