2005年11月01日 21:21

瀋陽軒(ラーメン)

初めて行った店 05年11月
地図中央の赤い十字が店の位置

◇ つくばQ't1階のフードコート内にあるラーメン店。MOG寄りにスタンド風の店舗が6店並んでて、いちばん左端にある。元祖自家製つけ麺と大きく店頭に表示されてる。

この店を営む株式会社ニョッキは、中華・イタリアン・ベトナム・串焼など多様なジャンルのレストランチェーン。Q't3階の地鶏&地玉子料理店『 TOKUJI』、お好み焼きの店『 神戸めりけん』も営んでいる。瀋陽軒は、つくば店が最初で、広島に2店めが7月オープン。この会社、現在、年間15店舗ペースで全国に出店中。ブランドイメージを高め、より完成度の高い業態への挑戦してるそう。

「瀋陽麺」は中国の食文化を基に、朝鮮半島の影響も受けててる自家製麺とのこと。朝鮮半島の麺とは、そば粉ベースの平壌麺、じゃがいもの粉ベースの興麺などがあるが、この店の麺は小麦のふすま(小麦の皮、飼料用にされてた)を練り込んだ特有の麺とのこと。その関連はやはり食べてみないとわからないだろうということで、食べにいくことにした。

注文しようと、店の前に行くと、カウンターの内側の女性従業員は作業中で、背を向けて立ってて、こちらの気配に気づく様子はない。声をかけて、ラーメン¥650とつけ麺¥650を注文した。すると、楕円形のプラスチック札を渡された。TXが開通してから、フードコートにもいろんな人が来店してるが、注文方法がわからなくて困ってるおばあさんたちをよく見かける。

メニューは、割とシンプル。

・つけ麺¥650
・チャーシューつけ麺¥900
・みそつけ麺¥700
・チャーシューみそつけ麺¥950

・ラーメン¥650
・チャーシューメン¥900

・焼き豚ライス¥350
・地玉子ライス¥200

トレイに載せたラーメン、つけ麺を席まで運ぶ。この時、トレイ上には一緒に伏せたコップが載せてあるので、テーブル上にラーメンを置いてから、水を取りにいかなければならない。

◆つけ麺
・麺…ウエーブある中太麺、くすんだ黄色(細かい茶の粒子が混じってる)
   上に刻んだ味のりがかかってる
・つけ汁…焼き豚1枚、メンマ、味付け玉子1/2、ねぎ、一味唐辛子
     油分多め、さわやかな酸味でほんのり甘い

店頭の見本には、焼き豚が2枚のってたが、このつけ麺に入ってたのは1枚だった。少し大きめサイズの焼き豚だったせいかもしれない。(ラーメンには2枚入ってた)

麺は、表面がつるつる感にぬるぬる感も加わったような、独特のなめらかさがあり、ちょっぴり透明感もあるので、小麦粉にふすま(小麦の皮、店のちらしに書いてあった)だけでなく、デンプン質も加えてこの食感を出してるのかも。歯ごたえはあまりなく、かために茹でられた感じだし、風味に芳醇さはほとんど感じられなかった。

ラーメンの材料の小麦は、灰分(繊維・ミネラル類)の少ない中心部に近い部分の粉から5等級に分類されてる。等級が低い外側に近い粉ほど、色沢が悪くて黒ずみ、品質の劣化につながる酵素類の量も多くなる。通常2等粉以上が食品加工される。ラーメンには1等粉が一般的に用られている。ふすまは、これらの小麦粉よりさらに外側にある皮で、通常は麺に使わず飼料にまわされる。

・特等粉(灰分:約0.30〜0.35%、色相:優良)
・1等粉(灰分:約0.35〜0.45%、色相:良)
・2等粉 (灰分:約0.45〜0.60%、色相:普通)
・3等粉
・末粉

生の麺(未加熱麺)の劣化の原因は、小麦の皮近くに多く含まれるチロシナーゼがメラニンを生成するためとされている 。そのため等級の低い外側に近い小麦粉を使用すると変色するので、等級の高い小麦粉が用いられる。

だから瀋陽麺のように、麺にふすま(小麦の外皮)を練り込んだ麺は、珍しく、元祖と店の表に大きく書いてあるのは、このような麺は初めてという意味なのだろう。(明神角ふじのつけ麺は黒っぽかったが、使ってたのかも)。

麺の上に、べたべた感の強い刻んだ味のりがトッピングされてて、麺と麺がくっついて、食べにくかった。のりは味付けされてて、麺とスープで味わうなら、邪魔っぽい。しかし、何でも無いよりあった方がいい、という人も多いので、ブランドイメージを高める効果があるかも。

つけ汁は、たっぷりめに入ってて、熱からず冷たからずの温度だった。酸味はさわやかで、食べやすい。合わせ調味料で特別に調合した感じ。

一方、ラーメンは、つけ麺とは異なり、麺はウエーブのかかった中細麺で、ふすまは練り込んでないようで、一般的な中華麺で量も控えめ、焼き豚は2枚入ってたが、ボリュームもあまりなく、これで¥650は寂しい(セルフなのに)きもする。みそラーメンのような、混濁スープは、油分多めで、丼の縁にまで油分が付着してるくらいで、こってりめ。

セルフサービスで¥650という値段は高いようにも思えるが、小麦のふすまは、繊維質も多く、健康ブームの現在最近見直されてる。駅近くで、珍しい麺を手軽に食べられるのは、楽しい気分になれそう。


↑外観


↑ラーメン¥650


↑つけ麺¥650 



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