2005年10月17日

シャレード(洋食)

初めて行った店 
地図中央の赤い十字が店の位置

◇つくばに昔からある洋食店のよう。前からうわさを聞いてて気になっていたが、鄙びた外観に気後れして、入りそびれてた。

今年7月頃、営業してない日が続いていた。しかし、先日通りかかったら、営業中の赤いのぼりが立ってて、玄関前には本日のサービスランチのホワイトボードがあったので、行ってみることにした。

駐車場は店の正面〜左手にかけて8台分位。面してる道路は緩やかにカーブしてて抜け道っぽいので、車はかなりスピードを出して通ってるので、少し注意しつつ車を止めた。

◇本日のサービスランチ:ハンバーグと豚ロースチーズロールカツセット
            ライス・みそ汁・フルーツ付き ¥890

と店頭ホワイトボードに書いてあるのを見ながら、店に入る。

入るとすぐ、調理服を着た50代位のちょっと怖い感じのおじさんが、いらっしゃい、とはきはきした声で迎えてくれた。どうやら店主みたいで、1人で店を切り盛りしてた。

席に座るとすぐ、お水・おしぼり・メニューをもってきてくれた。ちょっといかめしい表情ではきはき、きびきびしててスキがないので、怖そうに感じたみたい。

やや緊張して、レザー張りっぽい重々しい表紙のメニューを開くと、各頁に2品づつ(見開きで4品)大きな現物写真のついた見やすいメニューだった。

そのメニューには、店頭のランチメニューは載ってなかった。メニュー表には載ってなかったジャワカレー¥1000、ハンバーグ150g&海老フライセット¥1380など数品が写真付で店内に掲示してあった。

ちょっと考えて、サービスランチ¥890とハンバーグ150g&海老フライセット¥1380を注文した。

店主は、注文受けるとすぐメニューを持って立ち去り、メニューを所定の位置に戻すなり、厨房に入り調理を始めた。

店内は玄関入るとすぐ右手にレジ、正面奥にやや奥まった感じで厨房がある。厨房をL字で囲むようにテーブルが配置されてる。厨房は奥まってあるし、縦格子みたいので客席と隔てた感じになってるので、調理風景は客席からはほとんど見えない。

客席は少し暗め。赤茶基調の色彩は、ひと昔前の感じで、男性的な力強さのあるレトロな雰囲気。床が茶〜赤のクッションフロアーで、壁は2/3ほどが煉瓦風になってて、わずか残された白壁の部分に絵画が飾ってある。天井には各テーブル毎にランプ風の照明が吊してあって、そのオレンジかかった温かい光がテーブルを照らしている。赤いテーブルクロスなどやや男所帯っぽい店だが、雑然とはしてないし、割と整っている。

ジュウジュウ炒め物をしてる音、フライパンを流し台に放り込むような音などから、いかにも1人でテキパキと調理してる様子が音やにおいを通してリアルに伝わってくる。こうやって、調理のために放って置かれるのはきらいではない。

調理中に、2人連れの客が慣れた様子で入ってきた。厨房から、店主のいらっしゃいという声は聞こえてきたが、調理作業の真っ最中だったためかすぐに来られない様子。その客は慣れてるようで、空いてる席に座るとおしゃべりしてた。

ちょっとして、料理が完成したようで、厨房から店主が出てくると、メイン料理、ごはん、みそ汁、海老フライセットのサラダと数回往復して、料理を運んできてくれた。

和風の大皿に盛られたメイン料理は2種ともボリュームがあって豪華。ハンバーグもかつもそれ一品で十分な位の大きさ。うらぶれた店の外観からは想像もできない仕上がりの料理だった。

サービスランチは、自家製らしき厚さ2cm位のハンバーグにデミグラスソースがたっぷり掛かっていて、脇にカラフルな生野菜(レタス、キャベツ、人参、トマト、きゅうり)、やや厚さは薄いものの表面積が1枚分あるロースかつ(肉の間にチーズを挟んであげてある)が添えてあって、これで¥890とは思えない。

ハンバーグは中の玉ねぎの食感生きてて、肉質もよく、そんじょそこらのファミレスやレストランで出てくる品とは段違い。さらに上からかかってるデミグラスソースは、そのポタポタ感の中にピューレ状された野菜の存在が感じられて、噂通りの自家製品らしい。

チーズを挟んだロースかつは、フライ類の揚げ方としてはドンピシャのきつね色で、油ぎれよくサクッと揚がってた。それにしても、この薄めのロース肉に切り目を入れてチーズまで挟むとは、う〜ん職人技・・・。さらに、生野菜は鮮度よく、いかにも日本の洋食を感じさせる自家製ドレッシングがかかっていた。(トッピングのマヨネーズは今時は不要かも)

ハンバーグ&海老フライ2つも見た目麗しく、あこがれの洋食を絵に描いたような出来。海老フライは、冷凍だろうが質の良いブラックタイガーで、鮮度の悪い海老特有のくさみはなく、サクッと揚がっていた。海に近い所で育った私がびっくりするような、鮮度の良くないくさい魚介料理に出会うことはつくばでは未だ度々ある。

タルタルソースは、ピクルスははいってないようで、ゆで卵風味濃厚な昔懐かしい味。つけ合わせの野菜にまた感動。皮付きフライドポテトは、冷凍品ではなく、店でじゃがいもを揚げた品。にんじんのグラッセは作り置きしてなかったようで甘くやさしい食感が格別。これを食べたら人参嫌いの子どもはいなくなるかもって思うほど。今まで食べたグラッセの中で一番かも。

ライスは、半月皿にたっぷりめよそってあった。みそ汁は玉ねぎ入りのあっさりしたものだった。食後、後から運んできてくれたオレンジを食べたら口の中がすっきりした。

後から来た客の所へは、店主は温かい料理を運ぶとすぐに注文取りにいっていた。1人で切り盛りしてるため、手の放せないこともあるが、食べ終えた食器も合間にすばやく下げるなど、効率良く対応してる。怖そうに見えたのは、職人特有のまじめな姿勢からかも。

昭和の時代のあこがれだった日本の洋食の原型がこの店にはある。こういう料理を食べたくて、昭和の日本人はがんばって働いてきたのかも。

最近は、インテリアを派手にして、へらへら営業スマイルで、作り置きした素材を修行もしてない料理人が作ってる店が繁盛することが多い。これに対し、建物はレトロで、あまり愛想はよくないが、確かな腕の調理人がよい素材を用いて作った料理を食べると、幸せな気持ちになれる。

メニューを見るとファミレスなどと比べて価格は高めの印象があるが、素材と手間と味を考えればお得と思える。夜のんびりお酒でも飲みながら味わうと懐かしい和やかな気持ちになれそう。混んでくると料理が出てくるのに時間がかかるみたいだが、おすすめ度は7.5。


↑店内


↑本日のサービスランチ\890
ハンバーグ&豚ロースチーズカツセット

↑アップ


↑ハンバーグ150gと海老フライ¥1300
(サラダ↓・ライス・みそ汁付)


↑フルーツ 



tsukubalunch1 at 20:59コメント(0)トラックバック(0) 

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