2004年07月

2004年07月24日 01:29

04.7.24 初めて行った店
 地図中央の赤い十字が店の位置

◇サイエンス通りのつくば大勝軒の向かいにある店。今年2月に茨城大勝軒系の『食処○』としてオープンしたが4月には閉め、5/ 29に『明神角ふじ』に変わって営業を始めた。それに伴い、天久保の角ふじは『明神角ふじ』という名に変わった。

駐車場は店頭にぎりぎり3台分。狭めなのと往来が激しい通りに面してて、ちょっと使いづらい。大勝軒側の駐車場(スーパーと共同?)に車を止めた方が楽そう。

外観は派手で「元祖バカ豚ラーメン」というキャッチフレーズ(?)共々とても目立っていた。

玄関入るとすぐ左手に券売機があり券を買うシステム。店内の構造は以前と同じ。奥に厨房とそれに面したカウンター席があって、手前の窓側には板張りの小上がりがある。

明神角ふじになってからは、小上がりは使わずにカウンター席だけで営業していると聞いていたが、一応小上がりにもテーブルがセットされてて、そこに座ってる客もいた。

が、テーブルは通路側に寄せて置いてあるので、窓側の半分位のスペースがガランと空いてて、通路側に偏るように客がちまちま座ってるのは実に妙な光景・・・。小上がりのある飲食店はいっぱい行ったけど、こういう配置は初めて。

食券を購入するため券売機と向かいあったが、メニュー名が独特でわかりにくい。小ブタって何?バカ豚って何?って感じ・・・。

・ふじ麺¥680…定番らーめん
・づけ麺¥680…定番つけめん
・魂麺¥780
・魂麺(づけ)¥780…辛口つけめん
・温野菜づけ麺¥780…キャベツ、もやしたっぷり

・小ブタ¥150
・バカ豚¥300
・生玉子¥100…つけ麺温用
・味玉子¥100…ゆず風味

ふじ麺¥680とづけ麺¥680の券を購入し、カウンターの前で待ちかまえていた従業員に食券を渡してから席に座った。ふじ麺は野菜を大盛りにできるといわれたが、普通盛りのままでいいと答えた。

厨房では男性が2人働いていた。大勝軒の従業員は元大工さんが多いという噂だが、この2人もそういわれればそういう感じ。注文受けると、ややくすんだ黄色の麺の量を量りで計ってから茹でていた(かなり太い麺だが、茹で時間をタイマーで4分くらいにセットして茹でいた)。

セルフで持ってきた水はレモンの香りがした。

まあまあ待ってたら、先にづけ麺が運ばれてきた。それと前後するように、ふじ麺ができあがっていたので、てっきり私のところに運ばれて来ると思っていたのだが、それは、私より後から入店してきた客の方に運ばれていった・・・。そ、そ、そんな〜。たいして混んでないんだから、順番くらい守ってよ!っと思って厨房の方をにらんだが、厨房の従業員は2人とも、順番が違ってるということにはまるっきり気づいていない様子だった。

その後ちょっと待って、ようやく私のふじ麺も盛りつけ作業に入ったらしく、ニンニクを入れるかどうかを聞かれた。昼なのでニンニクは入れないことにして、そう答えた。

◆ふじ麺
・麺…くすんだ薄い黄色の極太麺、強い縮れがある
・スープ…背脂超たっぷり、油分多め、
・具…焼き豚、もやしたっぷり、キャベツ、みじん切りたまねぎ(ニンニク抜き)

小ぶりな丼に、もやしがこんもり盛られた状態で運ばれてきた。野菜も麺も普通盛りだったので、丼なみなみって感じではなく、丼の縁のところにちょっとゆとりある感じで盛りつけてあった。

麺&具の周りにかろうじてスープが貯まってるといった感じで、そのスープの半分は背脂&油かと思うくらい油分たっぷりのこってりスープ。

まず、スープをひとくち飲んでみた。以前食べた、天久保の角ふじより、若干甘さ控えめにしてあるみたいだが、ラーメンとしてはかなり甘口のタイプ。その甘さにつり合うよう醤油等も加えてあって、甘くてしょっぱいかなり濃いめの味付け。

次に麺を食べてみようと、もやしとキャベツの下に埋もれてる麺を箸で挟んで引っ張り出そうとしたが、なかなか引っ張り出せない。何とかがんばって、一部の麺を引っ張り出すことができたので、そこから最初はかじるようにしてで麺を食べ始めた。・・・とにかく食べにくい。麺は芯があるようなかなりの固ゆでで噛みごたえはあるが、麺自体の弾力はなく、もそもそした食感のものだった。

麺の上には、キャベツ、もやし、みじん切りの玉ねぎが載っていた。キャベツともやしは、同じざるに入れて一緒茹でしていたが、もやしの量の方が圧倒的に多くて、キャベツはアクセントとして存在して。両方少々茹ですぎっぽくて、食感・風味ともにいまいちだが、スープがこってり味が濃いので、何も味の付いていないこの野菜が箸休めになる。

玉ねぎのみじん切りは多めにトッピングされてたが、ツンとする風味が少なくて、水にさらしてあったのかも。

少し食べ進んで上の野菜が減ると、少し食べやすくなった。が、この極太麺、ほぐした直後の毛糸のように縮れが強く、丼の中で麺と麺とが引っかかって取り出しにくく、すすると唇に麺がひっかかるし、麺がはねる。ラーメン食べててこんなもどかしい思いをしたことはなかった。

麺の縮れはスープとの絡み、食感にとって大事だが、ここまで強い縮れは本当に必要なの?この形状記憶麺、最後まで延びなかった。

ラーメンに長ネギではなく、玉ねぎを入れてるのには驚いた。たっぷり使われてるもやしと玉ねぎは、家計のお役立ち野菜の代表。家庭用でも玉ねぎは1個¥40位、もやしは一袋¥40〜70位。丼一杯にこれらの材料をたっぷり使ってもせいぜい¥100ってとこなので、利益追求型の店にはとっても重宝な材料だ。

つけ麺は、麺がごわごわしてのどを通りにくい。丸長とか秀吉のつけ麺はのどをするする通る感じで食べやすかったのと大違い。麺の黒っぽい色のこともあり、つけ汁の個性が強烈なのもあって、全部食べるのは苦労する。

広告に「既存のラーメンを打ち破る“角ふじ”の味をぜひ!」とあったが、私のラーメンのイメージとははるかにかけ離れてた。既存の壁を打ち破り過ぎてしまったかも。

美&健康を追求している女性なら、油分と糖分濃厚なラーメン一杯より、普通のシンプルラーメン+おいしいデザートの組み合わせの方を好みそう。同料金で麺も野菜も大盛りにできるので、体育会系の学生などカロリーと塩分をたっぷり補給しても大丈夫な男性向きの店かも。


ふじ麺↑¥680


づけ麺↑¥680 



2004年07月23日 01:30

04.7.23 初めて行った店
 地図中央の赤い十字が店の位置

◇サイエンス通りにまたラーメン店が7/3に新規オープンした。以前、めん丸だった店舗が数週間前から工事をしていて派手な赤い看板が目立ってた。すいぶん工事に日数がかかってたが、新聞チラシが入ってたので初日の開店時間に行ったら、駐車場が空いてたので「ラッキー!」と思った矢先、出てきた従業員に、スープが間に合わなかったので開店は翌日になったと言われがっくりした。

インターネットの記事によると、佐貫の大勝軒で働いてた人が、蕨に殿様ラーメン秀吉の店を出して、それから、中野:秀吉総本陣、蕨:秀吉本店蕨本陣、熊谷:秀吉福田本陣と計5店舗あるそう。3年ほど前までに牛久に店舗を出したがすぐ閉めたそうだ。

赤い派手な看板、チラシにはマスコミで話題と書いてあったが、つくばでは聞いたことがなかった。

駐車場は広めで、線とかは引かれてないが、10台くらいは止められそう。

玄関入るとすぐ右手に券売機があって、食券を買うシステム。

メニューは、
・殿様ラーメン¥600
・秀吉特製つけ麺¥600
・殿様ラーメントロチャーシュー¥950
・秀吉特製つけ麺トロチャーシュー¥950

店内にメニュー一覧表等は張ってなかった。券売機のボタンだけでメニューを認識するのは難しい。殿様とか特製とか不要なような言葉がついててさらにわかりにくい。とりあえず殿様ラーメン¥600と秀吉特製つけ麺¥600の券を購入した。

店内は、中央に8〜10人座れそうな大テーブルが2つあり、その周りにL字型の小上がりのお座敷と(窓に面した)カウンター席があった。厨房は店内左手の奥まった場所にあって、客席からは調理してる様子は全くみえないようになっていた。

お座敷席の端のところに、でっかいドリンクの自動販売機がおかれてた。この自販機、¥50で紙コップに入ったドリンクがあった。

あまり混んでなかったので、席に座るとすぐに従業員がお水を持ってきてくれて、食券の半分を切り取りとって持っていった。大盛りにしますかと聞かれたが、普通でいいですと応えた。食券システムと大盛り同料金は茨城大勝軒の店と同じシステムのようだ。

厨房では2〜3人の男性が働いてるみたいだった。接客係の従業員は2人くらいいたが、あまりてきぱきした感じではない素朴そうな人だった。

お座敷には新しい畳の敷物が敷いてあったが、床は赤茶っぽい色だったし、天井は黒く塗ってあるので、改装したてとは思えないような雰囲気。インテリアは、従業員で改装したのかも。

割と待たされて、ラーメンが運ばれてきた。

◆殿様ラーメン¥600
・麺…軽いウエ〜ブのある中太麺
・スープ…しゅうゆ色中くらい、油分多め、挽肉脂身浮く、魚系だしの風味濃厚
・具…焼き豚、メンマ、かまぼこ、のり、かいわれ、ねぎ

運ばれてきたラーメンは熱々だった。スープは魚系のにおいが強めのもので、表面には油分と、挽肉の脂身の部分がたっぷりと浮いていた。

スープを一口くちに含んでみると、茨城大勝軒系の店と聞いていたので、スープが甘いと覚悟していたので、加糖による甘さが全くないスープだったので驚いた。

魚系のだしは、昔の大河のように奥ゆかしい雰囲気のものではなく、庶民的な味・においが強いもので、風味強いわりに、煮込みすぎて出るようなえぐさ、くさみがなく、これがたっぷりめに加えてある挽肉からのでる多めの脂とつり合いが取れてて、インパクトはあるが馴染みのある感じ。

麺はつるつるした中太麺で、茨城大勝軒系の店より幾分細めで、スープとのからみもよく、食べやすかった。焼き豚はちょっと堅さを感じた。

◆秀吉特製つけ麺の麺は、冷水で仕上げたようで、冷たくキリッとした歯ごたえがあった。つくばで食べるつけ麺は、水道水で洗った常温のものばかりだったので、ちょっと感激した。この日暑い日だったせいかもしれないが、こういう配慮があるならつけ麺¥600もいい感じ。

つけ汁は、酸味控えめで、辛みも加えてなくて、甘くてちょっとだけ酸っぱく、子どもも食べやすそうな味付け。

店のチラシに載っていた写真(有名人とともに写っていた)に載っていた店主らしき男性の姿はなかったので、つくば店の責任者は他の人なのかもしれない。

スープにたっぷり挽肉が入っていて、加糖してないスープは、庶民的な魚と肉のこってりした味わいがある。接客がやや緩慢で、ラーメンが出てくるまでの時間もかかりすぎる気もするが、茨城大勝軒系の店は奇抜な味付けが売りなのに対し、この秀吉は食べやすい味付けで居心地もよく、¥600と比較的低価格なので大盛りを食べるなら満足できそう。今後の改善の期待をこめて、おすすめ度は7.0。

◇平日AM11:00〜15:00、17:00〜25:00 、日祝は11:00〜22:00 無休?
◇カウンター席、テーブル席、お座敷席 ◇駐車場…10台以上


↑殿様ラーメン¥600


↑秀吉特製つけ麺¥600 



2004年07月18日 01:31

04.7.18 初めて行った店
 地図中央の赤い十字が店の位置

◇以前からうわさに聞いてたラーメン店。土浦ラーメン2の方はすでに閉店したので、思い立って本店の方に行ってみることにした。

駐車場は表通りの交差点近くの雑草の生えてる空き地のようなところで、他店と共同のようだが、どこの店用のスペースかを表示するプレートが破損してるのもあって、土浦ラーメン用の駐車スペースがわかりにくかった。何とか車を止めて、店まで歩いて行った(30mくらい)。

開店時間きっかりに着いたら、ちょうど店が開いて、並んで待ってた3人ほどの客が入っていくところだった。その後ろに入った。

思ってたよりこぢんまりしてて、中央にコの字カウンター席があり、その周りの壁や窓にくっつけるようにして小さなテーブル(2人×4)が配置されてた。

カウンター内にはまだ10代のような若い女性(アルバイト?)がいて、注文をとってた。店のいちばん奥が調理場になってた。調理場と客席側とを仕切る壁には横長の小窓(たて50cm×横2m位?)があり、中にいた調理担当の若い男性の姿(上半身)が見えた。この男性、ちらちらと客席側の様子を見ながら、麺茹で等の調理作業をしていたのだが、客席側だと上から覗かれてるような感じ。見ると、調理場の床は客席側より40〜50cm高かった。

厨房内には50代くらいのおばちゃんがいて、調理作業の手伝いみたいなこともやっていた。麺茹でなどラーメン店にとって重要な作業の手伝いも堂々とやっていたので、調理担当の男性のお母さんなのかも。

席に座ると、壁にいっぱい貼ってあるメニューを見た。具のほとんど入っていない素ラーメンから、スペシャルという高値のラーメンまであって、とにかく種類が豊富なので驚いた。

メニューは、
◆麺類(下のメニューは醤油・塩・味噌・ゴマ味噌から選ぶ)
・素ラーメン¥390…ねぎとすりごまのみ
・ラーメン¥680…焼豚、玉子、わかめ、めんま、のり、ねぎ入り
・チャーシューメン¥980…とろけるチャーシュー3枚入り
・厚切りチャーシューメン¥980…厚切りチャーシュー1枚入り
・スペシャルチャーシュー¥1580…とろけるチャーシュー7枚入り
・厚切りスペシャル¥1580…厚切りチャーシュー1枚入り
・つけめん¥750
・つけチューシューメン¥1050…チャーシュー3枚or厚切りチャーシュー1枚
・タンタンメン¥780…ローズポークのピリ辛ひき肉たっぷり
・麺大盛り¥100増し、特大¥200増し

◆その他
・ねぎチャーシュー丼:S¥300、M¥400、L¥500、W¥600
・ミニチャーシュー丼:S¥300、M¥400、L¥500、W¥600

・特製蒸し餃子(5ヶ入)¥350
・ライス¥200、半ライス¥120

チャーシューは茨城産の最高級品ローズポークのバラ肉で作った箸で持てない位柔らかいとろけるチャーシューとのこと。それでチャーシューメンが他店より高い値段のようだ。

桜にあるスーパーまるもで、ローズポークが売ってたので見たら、ロース100g:¥218、肩ロース100g:¥168だった。アメリカ豚肉よりは高いけど、チャーシューメンが1500円もするほど高い値段ではない気もする。

それにしてもこういう椅子もテーブルも小さな混雑する店で、1500円も出してチャーシューメンを食べるというのは、おいしい肉をたっぷり食べたいということなのだろうか。それだったら私なら焼き肉、とんかつ定食を食べるし、1500円もあればランチなら優雅な店でゆったりと、うなぎ、フレンチ、チャイニーズ、エスニック、和食など何でも選り取り見取りで食べられちゃう〜。

最近とんQで銘柄豚『ヤマト豚』のロースかつ定食(小120g:¥1344、中150g:¥1657、大200g:¥1974)の中サイズの定食を食べたが、薄いピンク色のきれいな肉質で柔らかくジューシーだったが、炊きたてごはん、豚汁、漬物付きでこの値段だった。

あれこれ考えながら、素ラーメン(醤油)¥390とラーメン(塩)¥680、それにねぎチャーシュー丼S¥300を注文した。この店は醤油・塩・味噌・ゴマ味噌の中では塩が人気らしいが、スープの種類によって3種類の麺を使い分けてると表示してあった。

・醤油…縮れ細麺
・塩…ストレート中麺
・味噌、ごま味噌…手もみ太麺

ちょっと待って、素ラーメンとラーメンが運ばれてきた。

◆素ラーメン(醤油)¥390
・麺…縮れ細麺
・スープ…しゅうゆ色中くらい、油分少なめ、背脂なし
・具…ねぎ、ごま

案内書きには、醤油:魚介系のだしを中心のさっぱりした味わいと書いてあったが、魚介系のだしの風味は特に感じられなかった。スープは風味が薄めのさっぱり系で、麺は木島製のつるつるのどごしがいいタイプのもの。この組み合わせは、ねぎと白ごま以外具がはいっていない素ラーメンとしてなら、あっさりつるつるっと食べるられて相性がいいが、個性的な印象はなかった。

◆ラーメン(塩)¥680
・麺…少しウエ〜ブのある中麺
・スープ…ほんのり濁った、油分控えめ
・具…焼豚(厚さ5mm位)1枚、味付け玉子、メンマ、のり、ねぎ(斜め薄切り)、茎わかめ

◆あっさりしたスープに大量の斜め薄切りの長ネギと茎わかめが入っていて、いろんな物が乗ってる見た目には豪華なラーメン。きれいなピンク色の焼き豚は、脂身がとろける感じで箸で切れるくらい柔らかいが、肉自体の味、食感がないのは、私の好みとは違う。味付け玉子は半熟の黄身にまでしっかり醤油色の味と色が付いていた。茎わかめが入ってるのは珍しく、安価で質感があり、彩りがよく、香りも食感も個性的。

ねぎチャーシュー丼は、注文うけてすぐにご飯を丼によそって準備してたが、かなり経ってから出て来た。火傷しそうなほど超熱々だったので、電子レンジで再加熱したのかも。ねぎ(斜め薄切り)は加熱されてなかったので、ねぎの風味が強かった。熱いチャーシューとごはんには、たっぷりめにチャーシューのタレがかかっていた。

カウンター席は、奥行きが狭いので、少し食べにくかった。会計時は、レジがないので、レシートとかはもらえなかった(レシートがないと家計簿つける時に苦労するんだけど・・・)

土浦ラーメン2で食べた時は、長ねぎが白髪ねぎに切ってあって、黒い丼に映えて高級感があった。今回斜め薄切りに変わっているが、この切り方だと、白髪ねぎよりにおいが強烈になる上に、量も多かったので、ねぎのにおいがとっても強かった。白髪ねぎの方がここのラーメンに合うような印象がした。

素ラーメンが¥390とあるので安いような印象もあるが、全体的に高価格の、具が派手な最近流行のラーメン。私の好みではないが、どんどんお客が来てたし人気が店。

◇AM11:30〜15:00、18:00〜翌4:00 日祝は12:00〜21:00  無休
◇ランチメニューなし。素ラーメン¥390、ラーメン¥680、チャーシューメン¥980(各、醤油、塩、味噌、ゴマ味噌の4種あり)
◇カウンター10席、テーブル席(2人×4) ◇駐車場…3台?


↑店内


↑素ラーメン(醤油)¥390


↑ラーメン(塩)¥680


↑ねぎチャーシュー丼(S)¥300 



2004年07月17日 01:32

04.7.17 初めて行った店
 地図中央の赤い十字が店の位置

◇北大通り沿いにある店。この店舗、けっこう店が入れ替わってるような・・・。金角になったのは半年前くらいかな?

駐車場かどうかわからないが、玄関前に2台くらい車が止められそう(止め方によっては、先に止めた車が出られなくなるかも・・・)。店のすぐ横にある広〜い有料駐車場は昼間の駐車料金が安いので、そっちを使った方が安心かも。

北大通りを通る度、外壁が赤で目立つ店だなあと思ってたが、近くで見たらいかにも中華って感じの派手な店構えだった。

玄関入ると、店内は思っていたよりコンパクトで、正面〜左手にテーブル席(6人×2、2人×1)があり、その奥は厨房とそれに接したカウンター席(5席)になってて、右手側にはお座敷席(4人×3)があった。

店内は白い壁に、テーブルや柱が朱色で異国的な雰囲気。接客係の女性従業員は日本語が流ちょうではなく、チャイニーズのよう。厨房にいた2人の調理人とはチャイニーズでしゃべっていた。

カウンターのところに、
・日替わり(ラーメンと半ライス&鶏肉ともやしの塩炒め¥800)
 ラーメン&半チャーハン¥680
と書いてあるホワイトボードが掲示されてた。これは昼だけでなく夜もあるメニューとのこと。

壁に定食メニューがいろいろ貼ってあった。
・麻婆豆腐定食¥750
・餃子定食¥800
・回鍋肉定食¥800
・青椒肉絲定食¥850

メニューに載ってたおすすめ料理は
・棒焼餃子¥350
・上海小龍包¥400
・麻婆豆腐¥600
・四川坦々麺¥700
・牛筋豆腐堡¥980…牛筋、豆腐、野菜の土鍋煮
・鉄板海鮮¥1080
・魚鍋翅巴¥1280…フカヒレ鉄なべおこげ
・魚翅麺¥1100…ふかひれとろみ麺
・牛舌沙律¥680…牛タン青ネギたっぷりサラダ、ゴマドレッシング

ちょっと考えて、日替わりのラーメンと半ライス&鶏肉ともやしの塩炒め¥800と回鍋肉定食¥800を注文した。

そんなに待たずに、トレイに載った料理が運ばれてきた。
日替わりには、ラーメン、鶏肉ともやしの塩炒め、ごはん、漬け物、デザートのタピオカが付いていて、ボリュームたっぷり。

◆ラーメン
・麺…軽いウエーブのある中麺
・スープ…澄んでる、しゅうゆ色中くらい、油分やや中、背脂なし
・具…焼き豚、もやし、わかめ、のり

焼き豚は自家製らしく脂身が少ないものだった。見ためは地味だけれど、澄んだスープが飲みやすいラーメンだった。

鶏肉ともやしの塩炒めは、彩りのためかピーマンなどもちょっと入っていた。作りたての超熱々で、強火で手早く炒めてあるので、もやしがシャキシャキいい食感だった。懲りすぎてないシンプルな味付けで、素朴で食べやすかった。漬け物はきゅうりのピリ辛味の漬け物だった(きゅうりは叩いてあったみたい)。タピオカはあまりプルプルしてなくて残念だった。

回鍋肉定食は、ごはん、スープ、漬け物、デザートが付いてた。
回鍋肉も、キャベツはちゃんと火が通ってるのにシャキシャキ歯ごたえがよくて、味も甘めながら人工的すぎてなくて、こういう無造作に作った方がおしゃれな店より料理の醍醐味が味わえたりするので、食べ歩きって楽しい。

正午を少し過ぎた頃、作業着姿の男性グループが入店してきた。気軽に来れる雰囲気で、シンプルに作った熱々チャイニーズが食べられるので、お昼をしっかり食べたい男性客には特に向きそう。おすすめ度7.0。

◇AM11:00〜深夜1:00 無休
◇ランチメニューなし
・日替わり(終日):ラーメン&半チャーハン¥680
          ラーメンと半ライス&鶏肉ともやしの塩炒め¥800

・麻婆豆腐定食¥750
・餃子定食¥800
・回鍋肉定食¥800
・青椒肉絲定食¥850

◇夜の予算の目安:¥2730=生ビール(中)2杯+料理3品(棒焼餃子¥350、麻婆豆腐¥600、豚肉五目鉄なべおこげ¥980)

◇カウンター5席、テーブル席(6人×2、2人×1)お座敷席(4人×3)
◇駐車場…2台?


↑外観


↑店内


↑日替わり¥800
ラーメンと半ライス&鶏肉ともやしの塩炒め


↑回鍋肉定食¥800 



2004年07月14日 01:33

04.7.14 初めて行った店 
水海道市豊岡町乙1485-1 電話0297-24-1212 地図中央の赤い十字が店の位置

◇昼は営業していないが、インターネット上で有名なラーメン店なので以前から気になってた。場所がわかりにくいそうなので、情報をしっかり集めてから出かけた。

つくば方面から豊水橋を渡って、最初の信号から右方向に約20mの位置(鬼怒川の土手沿い)に店はある。しかし、その信号から右に向かう道は、高い位置(高台)にある道路から土手に降りるための狭い道で、人が歩いてなら行けるが車は通れない。車で行くには、豊水橋を渡って2つ目の信号の場所で右折し、約20m進んでまた右折して車が行き違うのも難しい細い道を40mほど行って土手に突き当たると、右手に店が見える。「ほう、こんなところに」という普段なら絶対通りかかることのない場所にプレハブ造りの簡素な店があった。

豊水橋を半分くらい渡ったところから店の方向を見ると店の駐車場隅のポール先端に据えられた信号機(赤青2色)が見える。青なら営業中で、赤なら休み。明るいとわかりづらいが、日が暮れて辺りが暗くなると信号機はよく見える。常連客はこれを目印に来るらしい。

店の前の駐車場は3〜4台分。店が面する道路は広く、土手沿いで、往来する車もほとんどないので、何台も止められそう。

質素な玄関には暖簾などは掛かってなくて、居酒屋めいてはいるが野菜の直販所みたいで、営業してるか不安で、外から店内の様子も見えず入りづらい。せっかくここまで来たのだからと、勇気を振り絞って、「えいっっ!」と玄関の引き戸を開けて店内に入った。

店内は奥行きがあって思ってたより広く、すぐ左手にはマンガなどが収納された三角型の本箱があり、その脇には雑誌などが重ねてあった。数歩先の床には最近では珍しいだるまストーブがあった。

だるまストーブの奥が厨房に面したカウンター席(9席)で、三角型の本棚の裏手は仕切ったような個室っぽい6人席で、テーブル上に予約席のプレートがのってた。右手側の(玄関が少し入り込んだような造りなので)外に張り出したような客席スペースは、ベニヤ張りの壁がまだ新しい感じで、スチール製や木製のテーブル(4人×4、6人×1)がゆったりと配置してあった。(木製のテーブルも新しい感じだったので、玄関に近いこの部分は最近増築したのかも。)

店内は白い笠付きの白熱球の照明など、昔ながらのオレンジ色掛かった暗めの灯りで照らされてて温かなムード。そして、大正から昭和初期の蓄音機のような音楽が流れていて、レトロな雰囲気でまとめてあった。

カウンター内の厨房には、髪が寝起きみたいにボサボサの50代くらいの個性的な風貌の男性とふっくらした若い女性従業員がいた。店主はぴんから兄弟の宮史郎に似てるって聞いてたので、この人が店主にま〜ちがいない。そっくりというより、サイド髪が長めのところが似てるって感じ。

厨房は奥に広くて、客席側より広いみたい。客席から見て正面には、『人生拉麺』とおっきく書かれた額が掲げてあって、あちらこちらに昭和初期をモチーフにしたいろんな小物が置いてあった。

うらぶれた店かと思ってたが、全然違ってた。床もだるまストーブの配管も磨かれたようにピカピカ。特に厨房は、大小様々なお玉があったり、計量スプーンがあったりして、研究室っぽくいろんな物がいっぱい置かれているが、雑多ではなかった。

席に座ると、女性従業員がコップに冷たい水を入れて持ってきてくれた。

メニューは
・酒人生¥400
・生ビール¥550
・ビール大びん¥600
・酎ハイ¥400
・ウーロンハイ¥400

・手羽餃子¥400
・砂肝唐揚げ¥450
・ホルモン焼き¥600
・チャンジャ¥500
・ポテトフライ¥450
・冷や奴¥250
・生野菜¥600
・キムチ¥400
・ゆで玉子¥50

まずは人生ラーメンと生ビールを注文。じっくり店内を観察しながら、目に付いた冷や奴や手羽餃子などつまみ類も注文した。すると、冷や奴や手羽餃子などつまみ系の料理は若い女性従業員と後から現れた細身の若い男性が担当らしく、厨房の右奥の一画の「実験室関係者以外立ち入り禁止」と書かれた奥の厨房で作っていたよう。

店主は酒類とラーメンが担当みたい。ビールは、冷たいジョッキを冷蔵庫から取り出し、ビールサーバーから、まず予備のグラスに予め半分くらい注いで様子を確認してから、冷たいジョッキを傾けながら慎重にビールを注いでいた。注ぎ終えた中ジョッキは、ジョッキになみなみと、泡20%弱という私好みの絶妙な具合で運ばれてきた。(泡30%位がいちばんおいしい注ぎ方といわれているが、外で飲む場合、30%が泡だと飲み応えがないので、泡18〜20%位が私は好き)

ビールの後、店主はラーメン作りに取りかかった。
すでに麺茹での釜の湯は沸騰していたし、スープ用の寸胴はごくとろ火で保持されていた。寸胴の中には半円形の網が掛かっていて、その中にだしとなる野菜などがはいっていた模様(中は見えなかった)。

店主が取り出した弁当箱くらいのサイズのアルミ製容器(蓋付き)には、緑色のみずみずしい小ネギが刻まれた状態でたっぷりと入っていた。開店に合わせて、スープもその他の具材も準備してあるみたい。

麺は、1個1個透明のビニール袋にパックされていた。トレイの上で取り出した麺をほぐしてら、湯の中に投入。菜箸で○を描くように、麺を泳がせながら茹でていた。その後、茹で上がった麺を取り出す時は、左手に平ざる、右手に菜箸を持ち、菜箸で麺を挟んでまっすぐ上方に持ち上げると、菜箸から下がっている麺の下の部分だけ平ざるの上に載せる感じで、軽く数回湯切りをしていた。それを麺茹での合間に準備したスープを張った丼の中に盛りつけていた。麺茹での時も、湯切りの時も店主の手つきはとてもやさしいかった。

麺茹で釜の横(カウンターの左端)には全自動軟水機が置かれてた。この水を調理に使用してるみたい。麺茹で鍋は、使用していない時は木製の蓋がかぶせてあった。蓋をしていても、蛇口からの水が鍋に入るよう、木製の蓋は縁の部分が10cm×10cmくらいの扇形分くらい欠いてあるものだった。麺茹での釜も、余分な湯が流れ易いよう、鍋の縁の一部に注ぎ口風の側路が付いてるものだった(鍋蓋も鍋も特注品かも)。

隣のガス台には、中華鍋の受け台と中華片手鍋が置かれてた。周囲のステンレスはメンテが行き届いていて、ピッカピカ。上の換気扇フードも、麺茹で釜とガス台をまるまるカバーできるくらいたっぷりした大きさのもので、調理中の湯気や油煙が客席側に流れることがないように造ってあった。

人生ラーメンが作りたての運ばれてきた。

飾り気のないどんぶりに、醤油色がやや控えめの透明スープが張られ、中にはあたかもコマーシャルのようにきれいに揃った細麺が入っていて、ネギが2種(長ネギと小ネギ)お互いに混じらないように盛り付けてあった。長ネギは、よく切れる包丁で薄く薄くスライスしてあるので、えぐみのない、ねぎ本来のいい風味。口の中でも食感も断面がなめらかですばらしかった。3〜4mmくらいに刻んである小ネギは緑色が鮮やかで、長ネギの白色とのコントラストがきれいだった。

スープ表面には、透明できらきら光る油が適度に浮いていた。スープを一口含むと、塩分がしょっぱいと感じる直前で寸止めしてある感じ。日本料理の吸い物では、こういう味付けがあるが、ラーメンでここまで控えめな味付けは初めて。まろやかでほんのりした甘みすら感じるスープは、表面に油が浮いていながらも、動物くささは一切なく、違和感もなく体の中に浸透していく感じ。日本のラーメンの原型とも言える懐かしい風味。

麺は透明感のない薄い黄色の少しウエーブのある細麺。ラーメンの麺は、かんすいが入ってるので、アンモニア臭は避けられないと思ってたが、ここのはツンとするような刺激臭がない。食べてみると、ちゃんと茹でてあるので芯はないが、噛むと麺自体にぷりっとした歯ごたえがある。弾力とかコシとかとは違うようで、麺そのものの歯ごたえって感じ。

麺の量もたっぷりめに入っていて、最後までこの麺はほとんど変わらない食感で、延びることがなかった。麺・スープ・ネギ2種だけの極めてシンプルなラーメンだが、味に濁りがなく、味付けの加減も絶妙。ラーメンの基本が麺とスープにあることが、ここまで実感できるラーメンは他にはない。

スープを飲み干すと、どんぶりの底に、偉くなるだけが人生じゃないよ、と書いてあった。聞けば、店主はビクターの下請けの電器会社を経営していたが、50歳を過ぎて甥っ子に譲り、岩井でラーメン店を始めて3年経ってからこの店に移り8年経つのだそうだ。

店主にクーラーはないので、暑かったらうちわをどうぞと言われた。この店は川沿いにあるので、風が入ってきて結構涼しいらしい(今年は暑かったみたい)。店主は、にこにこしてはいないので一見気むずかしそうだが、話すと対応がとても穏和で感じがいい。

日本酒は水海道市の酒造から選んで仕入れたもので、『人生』という瓶のラベルは絵も字も店主が書いてるそう。注文すると店主自ら一升瓶とコップと小皿(コップの下に置く)を持ってきて、たっぷりと注いでくれてコップから溢れて下の小皿にもたっぷりたまってた。この量でたった¥400とは安いが、人生ラーメンと同じくすっきりした上品な味で、油断するとしこたま飲んでしまいそう。

途中、厨房奥(カウンター席正面)の扉から、小柄でやさしい面立ちのエプロンを付けた50代くらいの女性が入ってきた。ラーメン作ってる店主の横で、ネギなどの具を入れる作業を手伝っていた。言葉を交わさないのに息がぴったりだったので店主の奥さんのよう。

手羽餃子は、鶏の手羽先の太い部分の骨を上皮を破らないよう上手に取り除いて、その中に餃子のタネを注入し、揚げてある品だった。銀紙が付いてる持ち手のところ以外には骨がないので、食べやすかった。餃子のタネは上皮がふくらむ位しっかり注入されてて、脂身の混入率が多いのかジューシーだし、ボリュームもあった。

砂肝の唐揚げは、ショウガ風味の薄い衣の付いた砂肝が20個も盛りつけてあって、とても1人では食べきらない量。味付けもちょうどよく、こりこり感を楽しめた。

冷や奴は半丁くらいあって、ボリュームがあった。しょうが・ながねぎ・青しそ・かつおぶしと薬味の種類も多かった。

チャンジャは、鱈の内臓をキムチ風の薬味であえて醸成させたもの。珍味とは思えないほど、小鉢にたっぷりよそってあった。これも1人では食べきれない量。

ホルモン焼きは長ネギなどと、甘いからい少し濃いめの味付けで炒めてあった。白い楕円のお皿にこんもりとよそってあった。

ラーメン¥500は焼き豚、わかめ、めんま、なると、ネギ2種が入ってた。焼き豚はバラ肉の部位で、味が適度にしみてて、肉の弾力もあって、シンプルながら実のあるものだった。メンマも味の具合が適度で、単品でもつまみになりそう。わかめは乾燥品みたいでスープにも香りが移っていた。焼き豚・めんま・メンマなどの味が加わっているので、その分スープの透明感が失われ、人生ラーメンよりも雑味のある気はするが、各パーツが上質で充実感のある1杯。

酒を飲んだ後に食べるにはもったいないようなラーメンだが、あのレトロな雰囲気の中でシンプルなつまみでしたたか酔った後に美味しいラーメンを食べると、自分の子供のころからの人生の流れをしみじみ感じて幸せな気持ちになるという人もいるらしい。

今時は砂糖や塩、唐辛子などをどっちゃり入れた刺激的な味付けと派手な具で高価格なラーメンを楽して売ろうという店が目立つのに、すっきりした味で具のない低価格のラーメンを店の名まで付けて気合いを入れて作ってるというのは、店主の魂は古き良き日本そのもののよう。

40年前の高度成長期から地位とお金だけを重視するようになり、若者はどう生きたらいいか解らずひきこもり、中高年男性はリストラされただけで存在価値が無くなって自殺する、という無惨な世の中になった。70年前の日本のように、実直に働いて規範を守り周囲を支え家族に生き方を示せば、お金や地位がなくても、のどかで満ち足りた気持ちの人生になるというのが、この店の主張のようだと言ったら大げさ過ぎるかも。

それはさておき、つまみもボリュームたっぷりで誠実に作ってあるし、家庭的な暖かみも感じられる店。すっきりした上品なスープに細麺と、私の好みにぴったりのラーメン。おすすめ度はラーメン部門で当サイト史上最高点の、7.8〜!!!

◇18:00〜深夜1:00 月定休、不定休あり
◇ラーメン(具入り)500円、人生ラーメン(素)ラーメン400円、手羽餃子400円、ホルモン焼600円

◇テーブル席、カウンター席 ◇駐車場…店の前に3台


↑店の外観


↑(カウンター席から厨房を見たところ)


↑店内(テーブル席)

(
↑人生ラーメン¥400

スープを飲み干すと…↓


↑ラーメン¥500

 
↑生ビール¥550&日本酒『人生』¥400

 
↑冷奴¥250とチャンジャ¥500


↑ホルモン焼き¥600


↑手羽餃子¥400


↑砂肝の唐揚げ¥450 



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